クリニックの誇大広告の見極め方

最近では、クリニックの誇大広告が目立っています。

・ネット上での情報を正しく判断することができていないこと

・心理学テクニックを用いた誘導法

これらが複雑に絡まり、情報が曲がりくねった情報でスマホ端末やPC端末に届くのです。


こうした現状をみると、医療というものはお金儲けのための道具でしかないと思わざるを得ません。

以前、NHKクローズアップ現代では、ガン治療の高額医療費による詐欺的な治療の被害者が出ていると報道されました。

そして、そのガンクリニックは慰謝料を払うわけですが、そうした詐欺的なことはしていないと言うのです。

では、なぜ慰謝料を払ったのかというと、結局「クリニックのイメージを落としたくないし、金さえ払えばいいんでしょ。」ということを話していました。

これを見て、恐怖に感じたのは私だけでしょうか。

そもそも、医療は一般の方からするとよく分からないものです。

医学というのは、医学に精通している人しか理解することができません。

つまり、一般の医学をよく知らない人を金儲けの道具としか考えていないのです。

私が思うに、医者が治療や検査などについて詳しい説明をしないこと自体が、詐欺であり良くないことに思えます。

なぜなら、全く知らない人、知っていても正しい情報を持っていない人に対して、きちんと説明をしないということは、

少なからず意図的に騙そうとしていると言ってもおかしくないからです。

例えば、学校の授業で一次方程式の解法が分からない時に、先生は丁寧に詳しく教えてくれると思います。

すると、理解に繋がり正しい判断が出来るわけです。

医療についても同じです。

その治療や検査について患者さんが正確に理解しているかどうかを確認することはもちろん、情報を提供することが最重要なのです。

その行為を怠るということは、患者さんを残念ですが金儲けよ道具としか見ていないのです。

ですから、ホームページでクリニックや病院を選ぶ際には、

「情報の正確性」または、患者さんからのQ&Aが掲載されていて、きちんと答えられているか確認することでしょう。

こうした、クリニックを選ぶための知識、情報をまとめた本がありましたので、紹介しておきます。

この本は、PR戦略について書かれた本ですが、こうしたネット広告、ホームページをどうやって作れば患者さんからの信頼が得られるかについて書かれてありますので、患者目線ではなく、そうした医療に従事している人目線でクリニックを判断できると思います。

クリニックのPR戦略: 新時代の「買う理由」の作り方 藤木恭平
クリニックのPR戦略: 新時代の「買う理由」の作り方 
藤木恭平 



日本のガン研究は、世界から遅れている。

日本のガン研究は、残念ながら世界から見てかなり後進しています。 

今や、ガンの研究は、中国がトップです。

そんな中、ありとあらゆる治療法などが出てきており多くの人は「淡い期待」をしている状態に思えます。

なぜなら、世界でガンを専門に研究している研究者たちが、口を揃えて言うのは、

「研究をすればするほど、ガンというものは分からない。」

と語っています。

それなのに、日本では「ガンが治る方法」だとか、「ガンが消える食事」といった何の根拠もないものが溢れかえっています。

そしてそのために、ガン専門の病院では「治療の効果、信頼性」を謳い、結果として誇大広告になってしまう。

日本の医療というものは、こうした社会の流れや変化に多くの影響を受けています。

例えば、テレビで「納豆が高血圧に良い。」と聞くと、病院を受診して降圧剤を貰う人より、スーパーで納得を買う人の方が多い。

私たちは、こうしたマスメディアに限らずさまざまな情報に汚染されてしまい、正しい情報というものが耳や目に入らない状態にあります。

マスメディアもまた、国民も、国によって操作されているのです。

そうです。日本に住んでいれば国民の義務として、税金を納めなければなりません。

つまり、日本に住みたいなら金を払え!という考えです。

マスメディアも、政府に問題が集まり過ぎると芸能人のスキャンダルを流し、そして過熱してきたら、違うスキャンダルを流す。

マスメディアも国に支配されている証拠です。

ですから、日本でガン治療を受けるより、中国やアメリカに行って治療を受けた方が治る可能性が高いという情報は遮断されているのです。

そうですよね。
日本は、医療輸出をしたいと考えているのに国民は医療輸入をして、日本のお金がドルに変わり、損をするわけなので。

私たちは、知らないことばかりある。

ガンについては、ほとんどの国民が正しい情報を手に入れることが出来ていない。

それは、ガンが国内の中でしか対策が出来ておらず、海外の情報は全く入らないからです。

入ってきたとしても、日本人の多くは英語を読めませんので、より正確な情報は入ってこない。

だからこそ、世界の情報を手に入れる努力をした方が良いと思うのです。

そんな世界のガンの情報が書かれた本がありましたので、紹介しておきます。

私が、思うに「知らないことばかり」書かれていますし、こういうことを知った上で人間ドックを受けるなり、ガン治療を受けなければ本当に「ヤブ医者」の罠にかかってしまうのです。

世界のガン研究から分かったこと。

世界のガン研究の専門家が口を揃えて言うのは、 「研究すればするほど、ガンというものは分からない。」 ということです。 また、世界のガン研究の専門家に「いつ、ガン治療が収束するのか?」という問いに、皆「返答できない。」とも答えています。

つまり、ネット上で謳われている、
「ガンは治ります。」というものはウソなのです。

ですから、ガンが治るという記載のある情報には十分注意を払うことが大切です。

そんな中、「オーダーメイド治療」という考え方が出ています。

ガン患者さん一人一人に合った治療を展開していくということです。

これまでは、標準治療といって「抗がん剤」などを使った治療が主とされていました。

しかし、抗がん剤の副作用で悩む方も多いため、患者さんはガンが治る前に体がボロボロになってしまいます。

オーダーメイド治療は、ガン患者さんの状態から何をするべきなのかという治療です。

このオーダーメイド治療を始めて提唱した方から話を聞いて、書かれた本がありますのでこちらでご紹介させていただきます。

それでは!

ガン細胞は、50歳になると毎日5000個できる。


あなたは知っていますか?


ガン細胞は、50歳になると毎日5,000個出来ています。


そして、1つのガン細胞がCT検査などの画像に映るのは、直径5mm。


その時には、体内にガン細胞は10,000個出来ているのです。


恐ろしいスピードでガン細胞は、増殖するのです。


しかし、毎日できるガン細胞は、免疫によってほとんどが死滅します。


その免疫からの攻撃に耐えて耐えて耐え抜いたガン細胞が、ガンとして発病するのです。


ガン細胞と聞くと、細胞が退化してできると考えているかもしれませんが、その反対です。


進化する細胞なのです。


そして、進化するために正常な細胞を破壊して、自分が生き残れるようにするのです。


この現象は、まさに社会で起きている資本主義社会のように、弱肉強食の世界であり、正常な人々が、人々の欲望(ガン細胞)によって破滅させられるのです。


ただ、ガン細胞というのは誰の身体にもできるものです。


ですから、早期発見、早期治療が出来ればそのほとんど90%以上は完治します。


私たちは、ガン細胞とお金に自身の人生を破滅させられるというわけですが、


ガン細胞もお金も、その本質を理解することでコントロールすることができます。


ガンについて、様々な書籍が出されていますが、医者個人の独自の考えによりガン治療というものの情報が発信されている。


こうした状況から、ガン治療に対して、またはガン細胞についての正しい知識、情報が手に入らない社会になっている。


私の知人が書いている「世界のガン研究から学ぶガン治療のいま」というものがありますので、紹介させていただきます。


というのも、こうした社会の現状を正常化するために、主観的な要素を一切排除して、客観的に書いたものを出してくれとお願いしたからです。


私は、いつも思うことがあります。


「知らない」ということは、奴隷と同じだと。


知らないからこそ、知っている人間に巧みに操作され、不利に追いやられるのです。


詐欺や、借金などもそうです。


ですから、無知を無くしていくことが、お金よりも大切な「知的資産」になるのです。


知的資産は、誰にも侵されることはありません。


あなたの頭の中にしか、存在しないので。


それでは、また次回!


広島、山口、岡山、島根、鳥取の出生前診断

 

中国地方では、県に1つまたは2つほど、新型出生前診断(NIPT)の認定された施設があります。

 

正直なところ、中国地方の公共交通機関は発達していないエリアも少なくありません。

 

すると、施設までは車で移動することになります。

 

施設の近くに自宅または勤務先がある場合は、良いのですが

 

年間12万人新しい命が誕生していると考えると、

 

供給量が少ないように思えます。

 

供給量が少ないということは、こうした検査が受けにくい状態にあることが言えます。

 

つまり、距離的な問題、時間的な問題によって本来受けられるべき検査を受けられない現状があるということです。

 

距離的、時間的問題というのは医療における地域格差が広がっていることが言えます。

 

ですから、おのずと医療機関が無いエリアに、わざわざ住もうと思う働き世代や夫婦は居ないということです。

 

こうした背景もあってNIPTは、無認定施設でも実施されるようになりました。

 

新聞の記事にもあるように、無認定施設によるトラブル、問題もあるようです。

 

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無認定ということで、その施設独自のやり方でNIPTを提供しているということです。

 

ただ、こうした検査を支えるルールというのは、まだ不安定な状態でもありますし、

 

認定されるために様々な壁があります。

 

NIPTでは、遺伝カウンセリングというものを必ず夫婦揃って受けなければなりません。

 

この時代は、グローバル化の影響もあって、ご主人が海外赴任されている方もいますし、同じ住所に住んでいないこともあります。

 

こうした中で、授かった命の情報を知りたいと思った時に、認定施設では受けられないということになるわけです。

 

また、妊娠の中にも望まなかった妊娠もあります。

 

未成年であったり、学生であったりするわけです。

 

そうした方たちは、戸籍上では夫婦ではないので、検査を受けることができない。

 

つまり、認定施設というのは、本来誰でも希望すれば受けられる検査を、一定の人たちにしか適応させないようにしている見方もできます。

 

中には、籍を入れない状態である事実婚というのもあります。

 

そういう方たちは、本当にNIPTを受ける権利が無くなるわけです。

 

その穴を埋めるために、無認定施設が存在しているわけです。

 

ですから、頭ごなしに無認定施設だからダメというのではなく、

 

NIPTにおける遺伝カウンセリングの知識をそうした検査を進める施設に、マニュアルとして購入してもらい、そして検査を推し進めてもらう必要があります。

 

とは言っても、NIPT自体、妊婦さんの血液を10cc採取して、

 

アメリカ、イギリス、スペインにその血液を送り、検査をしてもらいその結果が送られてきます。

 

この中で、実際に検査をしているのは海外であるために、無認定施設はあくまで仲介者という立場になるため、

 

無認定だとしても、違法性はないとも考えられます。

 

要は、認定しているかどうかというよりかは、NIPTを受けるにあたって、妊婦さんが知っておかなければならない情報や、陽性が出た場合のその後の羊水検査、または中絶するかどうかの判断について知っておくことが最重要です。

 

今の時代、さまざまな情報を知りたいと思えば、集めることができるので、わざわざ時間と労力をかけて遺伝カウンセリングを受けることは苦痛だと思うでしょう。

 

お腹の子どものためと思っても、夫婦揃ってという条件と、認定施設の中には予約日があらかじめ限定されていて、通常仕事が休みの日である土日にやっていないということもあります。

 

認定施設は、無認定施設を否定する前に土日祝日にも、そして朝から夜まで遺伝カウンセリングを受ける状態を作ってから、無認定施設の是非を問わなければ、この検査は普及しないように思えます。

 

新型出生前診断を受ける妊婦さん、ご夫婦のために書いていますが、新型出生前診断そのものでは内容に思うかもしれません。

 

しかしながら、こうした検査の背景を知ることで、

 

検査を受けるために必要な知識や情報を集めるということを怠ったゆえに、陽性であると分かって安易に中絶をするということを防ぐことができます。

 

もちろん、無認定施設で受けるより認定施設で受けた方が良いです。

 

というよりかは、そうしていただくべきだと思っています。

 

ただ、認定施設でNIPTを受けて陽性だった場合、中絶するのが96%です。

 

無認定施設は、そうしたデータがないので一概には言えませんが、認定施設とほぼ同じでしょう。

 

とすると、認定施設で受けても無認定施設で受けても中絶するという行為は変わらないと思うのです。

 

日本は、染色体異常を持った子どもが一生涯生活出来るような仕組みがありません。

 

むしろ、認定施設はこうした仕組みをいち早く作るための行動を取ってもらうことで、認定施設で受けなければ、そうした国の支援を受けられないようにすれば、中絶するという問題を是正することができると思います。

 

こうした社会的な背景によって、妊婦さんが受けられる検査、自由に受けるけんりというものが、脅かされています。

 

今の状態で、認定施設で受けてくださいと言えることはできません。

 

しかし、認定施設で受けることを前提に考えて、どうしても無理な場合は、無認定施設でも良いのかもしれません。

 

そのかわり、遺伝カウンセリングを受けたのと同等の知識を知っておかなければなりませんし、

 

検査結果をどう今後に活かすのかについて夫婦でしっかり話し合うことで、解決してくると思います。

 

検査を受けるメリットが先走り、そのデメリットというのは打ち消されてしまうことは、よくあります。

 

ですから、まずはあなたにとってその検査のデメリットから考えることです。

 

そして、その後にメリットを考える。

 

そして、デメリットとメリットを比較したください。

 

比較した結果、メリットが勝れば検査を受ければ良いですし、デメリットが勝てば、検査を見送れば良いと思うのです。

 

こうした選択の考え方、幅というものを持つことで、誤った選択を未然に防ぐことができるのです。

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新型出生前診断を希望する妊婦さん、夫婦の悩みの1つに、「予約がなかなか取れない。」ことが挙げられます。

新型出生前診断を受けたいというニーズと、それに応える施設数がまだまだ少ないことが現状です。

 


妊娠が分かった時点で受けるかどうか決めなければ、検査の予約がなかなか取れませんが、東京エバーグリーンクリニックではお近くの提携クリニックで受検できるので他の医療機関よりも受けやすい環境にあると言えます。

※H30.9より全国9カ所に増えるようです。

 


私の考えが反映された新型出生前診断を提供してくれるクリニックの1つですので、ご紹介しておきます。

 


東京エバーグリーンクリニック

TEL: 03-6281-9527 (専用回線)

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イギリスで新型出生前診断を受けた日本の夫婦


数年前までは出生前診断というものは 、簡単に行われる状況ではありませんでした 。


なぜそれが日本で行われることができなかったのかは 、


 ⅰ学会が指定した病院でないとその検査を受けられない 。 


ⅱその病院はほとんど患者さんにとって近隣ではない病院であって 、受診をするまで遠距離行かなければならない 。


 ⅲ検査料金も比較的 、高くて負担になってしまう 。


これらのことから、誰でも気軽に受けられる状態ではなかったんですね。



3つ目の、検査料金ですが、20万円前後だと思います。


詳しい内訳は分かりませんが、


採血をして、その検体をアメリカ、イギリス、スペインなどの検査機関に送るといった手続きで高額になるわけです。


この金額が高いか安いかと聞かれると、妥当だと思います。


そもそも検体というのは、普通の輸送物より、安全でなおかつ検体に影響が出来ないような形で海外に送られるわけです。


また、この費用でお腹の中の胎児の状態を知ることができるというのは、


お金以上に、重要だと思います。


もちろん、費用がかかるので大変ですが、こうした検査は自費ですので、施設によってはクレジットカードでの支払いができます。


分割すれば、大きな負担ではありません。


中には、イギリスに行って新型出生前診断(NIPT)を受けたことのある夫婦もいます。


その夫婦が言っていたのは、


「安心を買う。」でした。


検査を受けて、そして陰性で妊婦さんが安心して妊娠生活を過ごすことができる。


これは、とても大きなメリットのように感じるのです。


こうした、染色体異常というのは30歳を過ぎてから妊娠すると、起こりやすくなると言われています。


45歳にもなれば、NIPTを受けて9%くらいの妊婦さんに陽性が出ます。


しかし、残りの91%は出ないから受けても受けなくても。


と思うかもしれません。


しかし、高齢出産という自身の体力もより使うことになりますし、そういったリスクを考えると、不安になって夜も眠れない方もいます。


どうでしょう。


NIPTは、中絶するかどうかの判断材料ではなく、


陰性または陽性にしても、安心または準備をして出産を迎えることができるという最大のメリットがあります。


NIPTを巡って議論が交わされていますが、そもそも議論を交わしているのは、お腹に新しい命を宿った妊婦さんではなく、


お偉いさんなわけです。


仮に出産を経験したことがあるからといって、今の妊婦さんたちの気持ちを理解することはまず出来ません。


おそらく、多くの妊婦さんは、お腹にいる子どもが元気で産まれるかとても心配です。


それが、高齢出産でなくてもです。


初産になれば、もっと不安です。


医療というのは、こうした人たちの不安を取り除くものとして存在しても良いと思うのです。


もし仮に、検査をして陽性が出て、そして出産をした場合と、


何も検査をせずに、出産した場合とでは、


生まれてきた子どもに対して、どちらがより良いスタートを切れるでしょうか?


産まれるまで染色体異常があるか分からないという状態で産まれてきて、


そして、産まれてからその子をどうやって育ててくかを考えるより、


お腹にいる時から考えられた方が良いと思うのです。


こうした検査は、国民の権利である知る権利に該当するわけであって、


それをないがしろにしてはいけません。


何も、妊娠した人すべてに検査をするように義務付けているわけではありません。


受けるかどうかも自由の権利なわけで、


中絶するかどうかも選択の権利なわけです。



こういった話もちらほらあります。


日本経済連盟では、働き手が少ないから中絶せずに障害を持っていても産め!と捉えられるような発言をしています。


どうでしょう。


産むこと自体、妊婦さんとその家族が選ぶ権利なのに、


働き手が少ないから産めということにはならないのではないでしょうか。


そもそも、こういった人たちが検査の是非を話している時点で、胎児を産む妊婦さんのことを全く考えていないのです。


こうした、連盟の声や政府が障がいを持って産まれてくる子どもの支援をしないのは、


国民をマインドコントロールするためだと考えても、違和感がないわけです。


私たちは、そうした国のために存在するものではないので、


もし、あなたがお腹の中に新しい命を授かった、または、友人や知人、親戚が授かった場合は、


NIPTについて話をしてほしいと思う。


それが、本当に必要な妊婦さんが知る権利だと思うからです。



それでは、また次回!



出生前診断の本の紹介もしておきます。


たくさん情報を集めることが大切で、情報が少ないとどうしても偏った考え方になり、検査を受ける受けないにしても、良くありません。


今の時代、インフォームドコンセントセカンドオピニオンといった、患者が患者のために治療や検査を選択できる時代です。


つまり、知らないことがあるとその選択は、間違った選択をする可能性があるわけです。


もし、間違った選択をした場合、本当は異常がなかったのに中絶をした。


なんてことも起こる可能性があります。


ですから、そういった最悪のケースを防ぐためにも情報はたくさん集めてくださいね。

妊娠21週までの決断


新しい命を授かり、胎児が無事に産まれてくることを夫婦またはその家族は願っています。


産まれてくることに価値がある。という言葉もありますが、


人間のゴールというのは、産まれることではないことを忘れている言葉です。


人間は、命を宿って、そして何十年と生き、そして息を引き取ります。


人間のゴールというのは、息を引き取った時なのです。


そう思えば、先天性の疾患なく産まれてきた子は、産まれることに価値があると思うかもしれませんが、


先天性の疾患を持って生まれる可能性が高い子が、産まれてくることは両手を上げて喜べることでしょうか?


それ以上に、これからの人生の不安を強く感じる方が多いんじゃないですか?


ふつうに生活していても、裕福に暮らしている人にとって、多少の出費は痛くはないかもしれませんが、


借金をしていたり、生活が苦しい人にとっての出費は、明日の生活に掛かっているのです。


そうした人の元に、先天性の疾患を抱えた子が産まれた場合、どうすれば良いのでしょうか?


新型出生前診断(NIPT)を受けた方の96%は、中絶しています。


しかしながら、残りの4%の人は胎児を出産することを決意しています。


私は、検査を受けて中絶することがどうかについて議論することより、


検査を受けて陽性だったが、それでも出産するという決意をした人がなぜそうしたのか?について触れる必要があります。


例えば、それが裕福な家庭に産まれて、金銭的にも子どものために費用をかけられる場合だとか、障がいを持っていても子どもが欲しい場合などが考えられます。


では、そうした考えを多くの人が持てるように、国がそうした支援をするべきなのではと常に感じるのです。


そもそも、検査というのはどんなものでもそうですが、異常があるかどうかを確認するためのものです。


本来ならば、NIPTを受けたとしても、中絶をするのではなく、産まれてくる子どものために準備をしていく考えも必要です。


しかし、それは一個人がするのではなくて、社会的に国を挙げてやるべきことなのです。


ですから、今後さらにNIPTが普及しなければ、こうした中絶を防ぐ手立てはないのです。


また、NIPT検査を受けて、妊娠21週までに中絶するかどうか決めなければなりません。


妊娠10週前に検査を受けたとしても、夫婦に考える時間というのは、3ヶ月もありません。


日本というのは、中絶することにかなり批判的です。


なぜなら、戦後の荒れた時代によって、望まない妊娠が増え、そのために中絶をすることが増えてしまった。


そうしたことにより、母体保護法という法律が作られた歴史があります。


最近でも、テレビでよく取り上げられていますが、障がい者の方の不妊手術も問題になっています。


要は、社会的弱者に圧力をかけることが倫理に触れるということであって、


何も、検査の是非を問うということは全く関係がないのです。


考えてみてください。


例えば、あなたが腰痛で整形外科に行ったとします。


そこで、医師からレントゲンを撮りましょうと言われ、レントゲンを撮影する。


これも検査です。


かたや、NIPTも検査です。



同じ、検査なのになぜ、差があるのでしょうか?


命に直接関わるから?


それが事実だとしても、イコール真実とは限りません。


例えば、街角で道に落ちていた10円を拾っても、窃盗罪にはならないのに、


100万円が落ちていて拾ったら、窃盗罪になるのです。


同じお金です。


では、NIPTを批判している人たちはどうでしょうか?


同じ検査でも、そこに差があるのでしょうか。


それは、警察官が「犯罪の大きいか小さいかで対応を変える。」と言ったならば、大きな批判を買うでしょう。



それと同じで、検査としての在り方について意義を唱えることは、間違っていますし、それこそ倫理に反しているのです。


大事なのは、検査を受けたいと思う人が自由に受けられるような仕組みと、


陰性または陽性にしても、どうやって胎児と向き合うのかについて議論を交わすほうが良いのではないでしょう。


まだ、そうしたことに及んでいないから、検査を進めることに反対であれば、


それは、医療を社会の独裁的な考えによって支配しているのではないでしょうか。



私たちは、今後さまざまなテクノロジーが発展するとともにこうした倫理的な問題に出くわします。


AIが、さらに人間の仕事の本幹まで進出してきた場合、今度は労働としての倫理的な問題が出てくる。


しかし、こうしたテクノロジーの進歩というのは、誰にも止められないのです。


進歩が始まれば、時間の流れは異なっても、確実に進みます。


ということは、医療の世界でもこうしたテクノロジーの進歩を阻害するような働きは、かえって医療の進歩をストップさせてしまうことなのです。


考えてください。テクノロジーがストップした場合、今このブログを読んでいるその端末の機能は今後変わることはありません。


今であれば、十分発達したかもしれませんが、まだポケベルの時代にテクノロジーの進歩が止まっていたとしたらと考えると、ゾッとしますよね。


これと同じで、テクノロジーの進歩によって、進化しなければいけないのは人間の方であって、テクノロジーが人間に同調させることはこれまでの歴史の流れ的におかしなことなのです。


むしろ、テクノロジーの進歩に人間がシンクロしていくことしか出来ないのです。


テクノロジーの進歩の恩恵を受けている私たちが、テクノロジーの進歩によって生まれた検査や治療をとやかくいう資格はなくて、


それにいかに対応していくか?それを考えるべきなのです。



それでは、また次回!



NIPT検査に興味がある方は、興味本位で受けて欲しくありません。


それこそ安易な考えのもとに中絶を選ぶからです。


NIPTについて詳しく書かれた本がありますので、こちらでしっかり勉強をしてから受けて欲しいと、私は思います。


「新・出生前診断の全てが分かる本:なぜ、彼女はイギリスへ?」


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