産婦人科で聞きにくい妊娠のコト

産婦人科に受診して、思うのは

「待ち時間が長い。」「男の先生だったら聞きづらい。」ということではないでしょうか?


最近では、レディースクリニックでスタッフ全員が女性の病院もよく見かけますね。


ご主人と一緒に受診したら、ご主人はちょっとアウェーだと感じるかもしれませんね。


でも、産婦人科は女性特有の診療科ですので、女性スタッフが多い方が安心すると思います。


しかし、そういったクリニックはやはり人気で、多くの女性が通院していると思います。


そうなると、先生の診察は多忙を極めますので、おのずと聞きたいことが聞けないということにもなります。


そうですよね。待合室で多くの患者さんが待つ中、先生に質問攻めすることは難しいですから。


特に、最近では新型出生前診断が一般診療に拡大するにあたり、産婦人科ではこの検査について、先生に是非質問したいと思うはずです。


どんな検査なのか?


どのように扱えばよいのか?


陽性が出た場合はどうすればいいのか?



私たちには、医療や検査を自由に受けることができますが、受けるための情報や知識がなければ、受けることは出来ないと思います。


知ることは、やはりとても大切なのです。


新型出生前診断の実際は、認定施設で受けるか無認定施設で受けるかの二択です。


認定施設は、夫婦揃って遺伝カウンセリングを受けるなど時間的拘束がある分、夫婦で話し合うために必要な情報がたくさん入るというメリットがあります。


無認定施設は、どちらかというと、新型出生前診断について詳しく勉強している方や、検査が2回目の方が良いと思います。


遺伝カウンセリングを再度受けなくても、夫婦で話し合える環境が整っていますから。


また、ご主人が出張に行かれるようなお仕事をしている場合、夫婦揃って認定施設に行くのは、とても厳しいものがあります。


ただ、妊婦さんだけでも遺伝カウンセリングは受けることはできるみたいですが、原則として夫婦揃って行くことが決められています。


認定施設で新型出生前診断を受ける場合、無認定施設で受ける場合にしても、検査についての知識はあらかじめ持っていた方がいいと思います。


知識があれば、検査を受けて私たちがどうすれば良いのか?を専門家に相談することができます。


本来、カウンセリングというのは、そうした相談をする場であって、検査の知識を学ぶとかそういう使い方は好ましくありません。


というのも、遺伝カウンセリングを受けるにしても、時間というものがあります。


色々と質問したくても、説明を受けることにいっぱいいっぱいになれば、カウンセリングが説明会に変わってしまいます。


本来ならば、各自治体で新型出生前診断の説明会のようなものを開催して、検査についての正しい知識を学ぶ機会が必要なのだと思います。


この新型出生前診断は、命の選別をする検査なんて言われていますが、


そもそも、知識がない上で命の選別がなされていることの方が、問題な訳ですから、命の選別どうこうの前に、多くの妊婦さんが学ぶ機会というものを設けるべきなのです。


そうした環境が整っていない上で、一般診療に拡大していくと、それこそ安易な中絶が生まれてしまうと思うのです。


新型出生前診断に限らず、産婦人科では聞きたいことをなかなか聞けないこともあります。


また、先生に聞くのは失礼かもしれないと思うこともあるはずです。


でも、そうしたことが続いていけばいくほど、あらゆる支障が出てきます。


あの時、聞いておけばこんなことにならなくて済んだかもしれない。


そんな後悔をするより、聞いたり、学んだりすることが大切だと思うのです。


現在、そうした新型出生前診断の説明会のようなものはありませんので、やはり本やネットの情報を使って、知識を増やしていかないといけません。


参考程度に、本をご紹介しておきます。