どこの病院が良いのか。


私たちは、どんなものでも良いものを使いたいし、購入したいと思う。


病院選びも同じことが言えます。


病院選びという点で、検査や治療の差というのはほぼありません。


本当の意味での名医というものは、存在しないのです。



なぜかというと、今の医療制度を見てみれば分かる。


2年に一度診療報酬改定によって、患者が多い病院は、報酬を引き下げられ、


患者が少ないところの報酬を引き上げるといった仕組みになっている。


1つの病院だけが儲かりすぎると、儲かっていない病院は文句を言うから、こうして診療報酬を改定してバランスを取っている。


ということは、保険診療をしている病院やクリニックに大した差がないことが分かる。


良い医療を提供すればするほど、2年ごとに報酬が減るわけだから、頑張って医療を提供しないで良いと考えるのは普通ではないでしょうか。


経営という面から見ると、どこの病院も大して変わらないのです。


しかし、自費診療というものの高度な医療は、変わってくる。


自費診療は、保険適応外なので、診療報酬とは簡単に言えば別モノになるので、


頑張れば頑張るほど、患者さんが集まり、病院の経営も安定する。


ということは、自費診療に力を入れている病院やクリニックというのは、良い医療を提供する姿勢が見て取れます。


しかしながら、金儲けしか頭にないところもたしかにあります。



そこで、どうやってそういった病院を見極めるのかについて話したいと思う。


まずは、ホームページを見ると思います。


いきなり、来院しても待ち時間が長くなるだけなので、ネット上である程度の情報を集めるでしょう。


あなたは、病院のホームページの何を見ていますか?


私が思うに、良い病院、クリニックというのは院長や理事長の挨拶やプロフィール以外に、


スタッフのプロフィールがしっかりしていることだと思います。


診察や、検査、治療を主に担当するのは院長であったり、担当医な訳ですが、


それ以前に、来院して受付に診察の手続きをして、そして看護師さんに名前を呼んでもらい、診察室に入る。


といったこの流れで、すでに自分の知らない2人のスタッフと関わっています。


ということは、当然のことながら病院で接する可能性がある人全員の情報を提供する必要があるとは思いませんか?


多くのホームページには、こうしたスタッフのプロフィールという項目は見かけませんので、残念な話です。


なぜこういう話をするかというと、公開している情報とそうでない情報を使い分けているということです。


テレビのニュースもそうですが、話題が1つのことに集中しすぎると、それを分散するために違う話を持ってくる。


こうやって、国民に対して情報をコントロールしながら提供しているわけです。


こうした情報のコントロールをしているということは、検査や治療についても情報をコントロールされる可能性が高い。


昔は、医者が絶対だったが、今は違う。


今は、インフォームドコンセントセカンドオピニオンといったように、


患者が主体となって、治療や検査を選んでいくという形になっています。


しかし、情報をコントロールされている場合、患者は本当の意味で正確な判断をすることが出来なくなります。


残念なことに、医療というものが金儲けの道具に使われている現状もあります。


介護施設なんか特にそうです。


介護施設の経営者は、どんな人が多いか知っていますか?


介護経験者ではないんですよ?


役所の天下りか、建設業者なんですよ。


そんな介護の「か」の字も知らない人たちが、施設を経営しているから、本当に汚い金儲けな訳です。


それも、弱い立場にいる要介護状態の高齢者だから、大して文句も言わないと。


こうして、医療や福祉というものの在り方が、金儲けしか考えていない人たちによって、破壊されているのです。


悲しい現実です。


ですから、あなたには正しい病院の選び方について知っていてほしいと思うのです。



それでは、また次回。


失敗しない病院の選び方についての本もあるようです。


紹介しておきます。



失敗しない病院の選び方 (TJMOOK ふくろうBOOKS)

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この本は、医療制度や法人といった観点から病院選びをした方が良いと書いていますね